ANAマイルを貯めやすいクレジットカードといえば沢山の種類がありますが、探すと真っ先に浮かんでくるのがANAアメリカン・エキスプレスカードです。ANAアメックスは他のANAカードよりもステータスが高く旅行向けの優待が多いため、非常に人気が高いです。
しかしANAアメックスカードだけでも3種類あります。
①ANAアメックスカード
②ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード
③ANAアメリカン・エキスプレス・プレミアム・カード
どのカードを持てば一番マイルがたまるのか、交換方法や上限などと一緒に解説していきます。
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ANAアメックスカードとは?
ANAアメックスは航空会社のANAがアメリカン・エキスプレスと提携をし、発行しているクレジットカードのことです。国際ブランドは、American Express。そうなると決済できる場所が少ないのではないかと思う人もいるかもしれませんが、実はアメックスは日本国内においてはJCBの加盟店でも利用可能です。そのため、日本国内外において幅広く利用することができます。
とある会社のアンケート結果によると、アメックスは最もステータスを感じるカードとして堂々の第1位に輝きました。富裕層が持つイメージが未だに大きいのは、こうしたイメージのおかげかもしれません。
また、一律な利用限度額は設けておらず、カード所有者の利用状況や収入によって利用可能な金額が変わるのも大きな特徴です。ちなみにカードの発行直後の利用上限額はクラシックカード、10万~100万、ゴールドカード、30万~150万円程度となっています。
申し込める条件としては、18歳以上であり、収入が安定している人というものがあります。学生に関しては、18歳以上であったとしても申し込むことは出来ません。
ここまではアメックスの特徴ですが、ANAカードとしてのメリットはどんなところにあるのでしょうか。
ANAマイルがたまりやすい
マイルの還元率についてはこのあとカードごとに細かく説明しますが、ANAカードのメリットといえばやはりマイルのたまりやすさです。入会特典やボーナスマイルが定期的に貰えるだけでなく、ANAグループ便への登場やANA便名での航空券発券でもマイルがもらえます。
さらに普段の支払いでも、買い物の方法を工夫すれば通常よりも多くマイルをゲットすることができます。
通常の還元率1.0%を更に上げる上手な貯め方
ANAアメックスのポイント還元率は1%。100円利用すると、メンバーシップ・リワードポイントというポイントが1ポイントたまる仕組みです。そしてこのポイントは、1ポイント=1ANAマイルに交換することができます。
クレジットカードのマイル還元率でいうと1%でもなかなか高い数字になりますが、特約店を利用するとこの還元率を最大で3%まで上げることができます!
加盟店でANAマイルカードプラスを利用する
ANAアメックスカードには以下のような加盟店があります。ここで買い物をすると通常の支払いでもらえるポイントとは別に、さらにANAマイルが獲得できます。加盟店を一部紹介します。
・ANAやANAグループの機内販売など
・イースタンエアポートモータースなどの空港への交通機関
・三洋堂やメルセデスミー東京羽田などのお土産屋
・セブンイレブン
・マツモトキヨシ
・東京無線タクシーなどタクシー会社
・アクアクララ
・たかの友梨ビューティクリニック
・ダイソン
・日比谷花壇
・ENEOS都市ガス、ENEOSでんき
・グローバルWiFi
・オークラホテルズ&リゾーツ
ご覧のとおり、航空に関係するお店以外にも加盟店はたくさんあります。たとえばガスと電気をENEOSに絞って、タクシーは毎回東京無線タクシーを利用し、コンビニはセブンイレブンしか使わないようにすれば、毎日の生活でかなりのマイルをためることができます。
ネットショッピングはANAマイレージモールを利用
ANAマイレージモールとは、ZOZOTOWNや楽天市場などさまざまなショッピングサイトが集まったANAカード保有者専用のインターネットモール。いつものサイトをANAマイレージモールを経由して利用するだけで、最大3%の還元率でマイルを獲得できます。
ZOZOTOWNなどアプリで利用することが多いサイトをわざわざANAマイレージモールを通して使うのは少し面倒ではありますが、陸マイラーの皆さんはここまで細かく工夫している人が多いようです。
ANAグルメマイル加盟店で食事し、ANAカードで支払い
レストランの加盟店が多いのもANAカードの特徴。身近なお店も多いので、気づかないうちに他のクレジットカードで支払ってしまっている人も多いかもしれません。家や職場の近所の店舗に関してはぜひ把握しておきたいですね。以下に一部抜粋します。
・炭火焼肉KollaBo
・ポムの樹
・アパホテルグループ
・ステーキハウス88
・ANAインターコンチネンタルホテル東京
・ホテルインターコンチネンタル東京ベイ
・リーガロイヤルホテル東京
・ザ・リッツ・カールトン各所
・帝国ホテル各所
・ANAクラウンプラザホテル各所
・シェラトンホテル各所
「ANA」と名前に入っているホテルと、ラグジュアリーなホテルは基本加盟店だという認識でいいでしょう。
ANAアメックスカードを各種項目で比較
ここまでの基本知識を理解していただいたところで、ここからはANAアメックスカード3種を比較していきます。直接的なマイルのたまりやすさだけでなく、年会費にもとづいたコスパの良さなども比べていきます。
年会費
まずは年会費からです。下記のとおりステータスが上がれば上がるほど年会費も上がります。
ANAアメックスカード:7,000円(税抜)
ANAアメックス・ゴールド:31,000円(税抜)
ANAアメックス・プレミアム:150,000円(税抜)
ANAアメックスはアメックスのプロパーカードの中で年会費が最も安い券種です。年会費たった7,000円で同伴者1名まで空港ラウンジが使えると考えると、かなりお得。空港を年に数回でも利用するなら作っておいて損はないでしょう。一方でプレミアムカードは15万円もかかるため、海外出張などがよほど多い人やANA系列ホテルの利用回数が多い人でないとコスパが悪くなってしまいます。
入会ボーナス
入会時に獲得できるボーナスマイルもカードの種類によって異なります。
ANAアメックスカード:1,000マイル
ANAアメックス・ゴールド:2,000マイル
ANAアメックス・プレミアム:10,000マイル
継続ボーナス
毎年カードを更新するたびにもらえるマイルを「継続ボーナスマイル」といいます。
ANAアメックスカード:1,000マイル
ANAアメックス・ゴールド:2,000マイル
ANAアメックス・プレミアム:10,000マイル
ポイント還元率
マイルのたまりやすさに直結するポイント還元率は、ANAカード選びでかなり重視されています。まずは基本的なポイント還元率から比べてみましょう。
ANAアメックスカード:3%
ANAアメックス・ゴールド:3%
ANAアメックス・プレミアム:3%
実は基本的な還元率はどのカードも変わりません。大事なのはANAグループで利用した際の還元率です。
ANAアメックスカード:4.5%
ANAアメックス・ゴールド:6%
ANAアメックス・プレミアム:13.5%
ANAアメックスカードとプレミアムカードを比べると、なんと還元率は三倍まで膨れ上がることがわかります。年会費は高いですが、クレジットカードを賢くしっかり使う人であれば年会費分のもとをポイントでとることもそう難しくはありません。
マイレージ移行手数料
ANAアメックスカードのみ、ポイントをマイルに移行するにはお金がかかります。
ANAアメックスカード:年間6000円(税抜)
ANAアメックス・ゴールド:無料
ANAアメックス・プレミアム:無料
この移行手数料がかかってしまうと、せっかくためたマイルから6000円分が引かれてしまうということになります。かなり損をすることになるので、年に数回の旅行で少しずつマイルをためたい、というよりはとにかくマイルを多くためたいという人は最初からゴールドカードを狙ってもいいのではないでしょうか。
マイルをためられる上限はあるの?
アメックスのプロパーカードは2019年1月1日より、今ままで年間80,000マイルまで移行できたサービスが40,000円に半減されました。しかしANAアメックスにはこの変化の影響はありませんでした。また、ANAマイル以外のマイルへの交換については特に制限はありません。
安心してたくさんマイルをためましょう!しかしたくさんためても交換しなければ意味がありません。いつの間にか他のカードをメインカードにしていて、たまっていたポイントは放置してしまうような人も結構多いです。気をつけてください。
海外に行く機会が多いならグレードの高いANAマイルカードを作るべき
年会費だけでいえばもちろんANAアメックスカードはダントツで安いですが、マイルの還元率や移行手数料で比較した際にはゴールドカードやプレミアムカードのほうが断然お得です。海外に行く機会が多い方、高額な年会費をそこまで苦に感じない方はゴールドカードやプレミアムカードを作ることをおすすめします。
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