クレジットカードを発行する時に必ず通らなければならないのが審査です。
発行する人の情報を集め、カード会社が独自に行なっているのですが細かい基準はかなり異なっており、中には通りやすいカード、通りにくいカードというものが存在しています。
どんなカードにも申し込みを行うことは可能ですが、まだ一枚もカードを作ったことがないという人がいきなりステータスの高いカードを手に入れることができるかというと、やはり難しいでしょう。
今回は、クレジットカードの審査基準や見ている項目、どのようなカードが「甘い」のかをご紹介致します。
クレジットカードの審査基準は大きく分けて3つ
クレジットカードの審査は厳しいものであっても甘いものであっても、大きく分けて3つの項目を軸にして行われます。
まずは「Capacity(支払い能力、資力)」で、支払いを代行した金額を払えるだけのお金を持っているかどうかが重要です。
お金を持っていない、あるいは手に入る予定がない人にカードを発行してもカード会社には得がないので当然ですね。
Capacityは現在の収入や職業、勤続年数などを元にしてポイントを決めます。
続いては「Capital(資産)」といい、万が一貸し倒れにあってしまった際に、回収できるだけの資産を持っているかどうかがチェックされます。
カード会社としても支払いを肩代わりした後に、お金もお金に代わる価値のある物も持っていませんと言われてしまったら大きな損になってしまいます。
最後に「Character(性格)」が見られます。
実はこの項目が一番重要視されており、これは「借りたお金をしっかり期限に返しているかどうか」という意味です。
カード利用だけではなく、キャッシングなども含む「過去に借りたお金の返済状況」が掲載されている「信用情報」を元にポイント化されます。
どれだけお金を持っていて資産があったとしても、やはり返してもらえなければカード会社も支払い損なので、Characterに重きをおくのですね。
この3点(3C)を元にして、果たしてこの人にカードを発行してもいいのだろうかという判断をカード会社が下して、値する人だと判定されれば晴れてカードのオーナーになれるというわけです。
通りやすいカードの種類「流通系」
以上がクレジットカード審査の基準であり、3Cを元にして各カード会社がそれぞれの基準で発行の可否を決めていくわけですが、もちろんカード会社によっても通りやすさ、通りにくさが存在しています。
いくつかの種類にわけられるカード会社の中でも通りやすいと言われているのが「流通系カード」と「消費者金融系カード」です。
流通系カードというのは、イオンカードやファミマTカードなどのスーパーやコンビニ、いわゆる「小売店」が発行しているカードのことです。
系列店舗でお得に利用できる特典が充実しているカードなのですが、かなり作りやすいカードだという面もあります。
デパートやスーパー、コンビニが発行しているカードは多く、なるべく自社の施設で買い物をして欲しいという目的から通りやすく、作る側としても利用頻度の高いお店のカードを作りたいという傾向にあります。
また、こういった小売店でカードを作りたいと思う人というのは、安定した継続収入のあるビジネスマンだけでなく普段の買い物でよく利用している主婦の方にも多いため、ユーザーを増やすために条件が甘いということでもあります。
一番審査に通りやすいクレジットカードは「消費者金融系」
もう一種類、流通系よりもクレジットカードの審査に通りやすいと言われるのが「消費者金融系カード」です。
アコムのような消費者金融を行っている会社が発行しているカードで、パートやアルバイトの方でも通りやすくなっているカードです。
作りやすい分利用限度額は低いですし、カードとしての魅力はかなり低いカードだと言えます。
ただ、流石消費者金融系列なだけあって、キャッシングとして利用できる枠は広く、現金が足りなくて借りようと思っている方にとっては救世主になり得るカードかもしれません。
数あるカードの種類の中でも、一番作りやすく「甘い」のが消費者金融系のカードです。
クレジットカードヒストリーを積むのにもおすすめです
いかがでしたか?
クレジットカードの中でも審査が甘いカードというのは存在しており、基準やカード会社を知っておくことで、そういったカードを探すことも可能です。
ただし、条件が緩いということは、それだけカードとしての魅力は失われてしまうということです。
当然ながら、優待や機能が優れているカードというのは基準が厳しく、通りにくいものが多くなっています。
しかし、いわゆるブラックリストに登録されてしまい、カードの発行が難しい人でも作ることができるカードがあるというのは救いでもあります。
作りやすいカードから徐々に信用情報を積み上げていけば、ゴールドカードのようなステータスの高いカードを作るということも不可能ではありません。
過去に延滞があって不安という方や、いくつものクレジットカード発行ができなかったという方は、まず作りやすいものを最初の一歩として作ってみることをおすすめします。