クレジットカードを利用している皆さんこんにちは。
クレジットカードに関する最新のニュースをお伝えするクレカニュースチャンネルのお時間です。
さて今回ご紹介するのはこちらのニュース
凸版印刷株式会社と合同で株式会社リンク・プロセシングが
タブレット端末と有線接続したカードリーダーを活用し
クレジットカードなどの申込み受付とその際必要な口座振替設定を
タブレット端末内で完結させるモバイル口座振替サービスの提供を開始すると発表したというもの。
では、このサービスが導入されると一体どのような変化があるのでしょうか。
サービスの内容
モバイル口座振替サービスの一番のポイントは、導入されるとクレジットカードなどの申込みが非常に簡単になるというものです。
ここでは、なぜそのように簡単になるのかといったこのサービスの仕組みや特徴をご紹介します。
サービスの仕組み
簡単に説明すると、このモバイル口座振替サービスは、クレジットカードなどの申込み時に顧客の申込み情報と口座振替情報をその場で連携させることができるというもの。
手順としては、まずタブレット端末の申込みアプリから口座振替設定アプリを呼び出します。
次に、タブレット端末に接続したカードリーダーにキャッシュカードを通して暗証番号を入力します。
これだけで、契約金融機関から受付の結果を反映した口座振替情報を取り込むことができます。
このような手順で、申込みアプリで入力した申込み情報と口座振替情報を一元化して取得できるようになるというのがこのサービスの大まかな仕組みです。
モバイル口座振替サービスの特徴
このサービスには、タブレット端末上の操作で口座振替処理を完結できるという点以外にも3つの特徴があります。
まず、申込みアプリと口座振替設定アプリの連携ができるという点。
これによって、申込みアプリで入力した情報に口座振替設定情報を付与したうえで、タブレット端末からデータセンターへデータ送信を行うことができます。
次に、口座振替依頼書によるオペレーション課題を解消できるという点。
口座振替設定の処理が店頭申込みの時点で完結することで、後方受付事務の口座振替処理の業務負荷が大幅に削減されます。
最後に、モバイルプリンタによるジャーナルの出力が可能になるという点。
モバイルプリンタのBluetooth接続によって口座振替契約受付確認書のジャーナル出力も可能となり、また、口座振替設定情報の還元データを決済センターから取得することも可能になります。
導入されると・・・
では、このサービスは実際に消費者にどのような影響を与えるのでしょうか。
このサービスが導入されると今までとどのように変わるのかを簡単にご説明します。
今まではどうだったの?
今までのクレジットカードの申込みにおける口座振替では、支店名や口座番号等に不備が多く、受付事務の手続きに多くの時間や人員と負担がかかっていました。
また、今回のサービスが導入される前にも、凸版印刷が提供するペーパーレス申込みシステムを活用したタブレット端末を利用したクレジットカードの申込み受付は存在しましたが
口座振替設定は申込みアプリとは別処理となっていたので、今回のサービスのようにスムーズに口座振替を行うことは困難でした。
どう変わるの?
今回のサービスによって、口座振替依頼書による手続きが不要となり、口座振替設定の処理が店頭の申込み時点で完結することで、受付事務の口座振替処理の業務負荷が大幅に削減されます。
また、口座振替設定後にカード発行処理を行うクレジットカード会社ではカード送付までの時間短縮ができます。つまり、クレジットカードの申込みが便利になるだけではなく、カードを利用できるようになる時間も早くなります。
サービスが生まれた背景
この革新的なサービスはどのようにして生まれたのでしょうか?
このサービスがどんな会社が生み出したのか、また、どのようなシステムが元となっているかということを探っていきたいと思います。
どんな会社が開発したの?
モバイル口座振替サービスは、凸版印刷株式会社と協力している会社である株式会社リンク・プロセシングが生み出したサービスです。
凸版印刷株式会社は、世界最大規模の総合印刷会社であり、株式会社リンク・プロセシングはクレジットカード決算サービスを提供している会社です。
今回のサービスは、この二つの会社がそれぞれの強みを活かして生み出したサービスであり、それぞれになかったものを補い合っている非常に画期的なサービスということができます。
元となったシステム
このサービスの要となっているのがSpeedEntry plusというペーパーレス申込みシステムです。
このシステムは、従来の申込み書への手書き入力とは異なり、タブレット端末上でペンによる手書き入力と文字情報を自動的に読み取りできる機能を搭載しており、文字通りペーパーレスで書類を作成するシステムです。
また、このシステム自体は以前から存在しており、今回のモバイル口座振替サービスはこのペーパーレス申込みシステムSpeedEntry plusを上手く活用したサービスということになります。