普段の生活を便利にしてくれるクレジットカード、今や全国のスーパー・コンビニでも利用が可能なので財布を持たなくてもカードさえあれば生活ができてしまいます。昨今では1人あたり2~3枚のカードを持つのが当たり前の時代です。
「新規のクレジットカードを申し込んだら理由もわからず落とされた」
なんて方も多いのではないのでしょうか。この記事では一般的に【クレカの審査に落とされる理由】と【その対策】について書いていきます。
これを読んで今後にぜひ活かしてください!(最終更新日:2018/11/03)
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クレジットカードでよくある審査落ちのパターン
クレジットカードの審査に落ちる人は意外と多いです。採用面接や学校の入学試験と一緒で、審査会社は理由をわざわざ教えてはくれないですが、落ちた場合には何かしらの理由があります。
よくあるパターンをまとめたので、自分はどのパターンに当てはまるのかチェックしてみましょう。
職業的理由
一番多いのが職業的な理由から審査に通らないケースです。
収入が不安定
ある程度の社会的地位があり年収が伴ってないと、クレジットカードの発行は難しいのが現状です。
クレジットカード会社はユーザーに一時的にお金を貸す事業。支払い能力がある人でないと決済金額を回収することはできないので、カードの発行はできません。収入に応じて限度額が決まるのもこのためです。
しかしご安心を。この記事の最後には審査全滅の方でも通りやすいオススメなクレジットカードを紹介しているので是非ご検討ください。自分の収入に合ったカードを選ぶことができれば、収入が不安定だったり少なかったりしてもクレカを発行することができます。
職業的懸念がある
申請者が勤めている会社、または行っている事業によって審査の通りやすさは大きく変化します。大企業に勤めている人や、公務員として働いている人は「職が安定している」と判断され、審査が通りやすいです。逆にフリーターをやっていたり、社員が1人~5人の零細企業に勤めている方の多くは審査に不利になってしまいます。
どんなに収入があっても、安定した雇用ではない芸能人には部屋を貸さないという賃貸も稀にありますが、それと同じような審査基準を持っているクレジットカードもあります。年収が高い人でもフリーランスや自営業だと審査に落ちるケースが多々あるのはこのせいです。
年齢=勤続年数的考慮
年齢が不十分の場合でも審査を断られる場合があります。理由は単純で、「連続勤務年数が浅いため、今後も継続して給料を受け取れる信用がまだないから」です。故にプラチナカードやブラックカードなどのハイステータスカードは30代の高年収者になって初めて作れる事が多いです。
逆に高齢過ぎても審査が通らないことがあるため(将来性を考えて)、注意が必要です。ステータスカードがほしい場合は30~45歳くらいの間に申し込むのがおすすめです。
※若者向けのゴールドカードもあります。
→20代向けゴールドカードランキングはこちら
クレヒスに傷がある
クレヒスとは「クレジットカードヒストリー」の略。金融事故などからみる信用実績のことです。カードローンや消費者金融の利用実績などがあると、この信用は一気に減ります。
ローンなどは別で、むしろ一定額のローンが組めて返済をしっかり着実に進められている場合には信用実績を積むことができます。ではクレヒスに傷がある状態は具体的にどんなことをしてしまったケースなのでしょうか。
ブラックリストに記載
過去に返済遅延の実績があったりすると「ブラックリスト」に名前を連ねることになり、審査に落ちやすくなります。
「A社で返済遅延はしたけどB社の審査には関係ないだろ~」とお思いの方もいらっしゃると思いますが、それは大きな間違いです。過去に返済が滞った経験があるとその情報は他社にも共有されます。そのため自分の金融的な信用に傷がついてしまうのです。
特に3ヶ月にわたって返済遅延を起こしてしまった(俗に言う延滞)方は、しばらくはクレジットカードを作れないと思ったほうが無難です。上記のようなことをしてしまった方は「ブラックリスト」に載っている可能性が高く、金融機関からの信用は数年に渡り復活しません。
クレジットカードやローンの支払いだけでなく、携帯電話の料金やインターネット通信料の支払いなどが遅れた場合などもブラックリストに載る危険性があります。色んな支払いは真面目にコツコツ行いましょう。
スーパーホワイト(利用実績なし)
スーパーホワイトとはこれまでクレジットカードやローンを一切利用した事がない状態のことです。信用情報機関に一切の情報も登録されていないので、逆にカードの申請が通らないことがあるんです。
この状態の方はとりあえず一枚審査の簡単なクレジットカードを作成し、実績を育てていくようにしましょう!
入力内容や手続きのミス
実はこの「うっかり」クレジットカードの審査に落ちてしまうケースもよくあるんです。自分の名前でなく親の名前や子供の名前を書いてしまったり、年収を現実より数百万円高く書いてしまったり…こうしたミスはどんなところで起こりやすいのでしょうか。
記載情報の誤り
申請時に情報を誤って記入してしまうと当然ですがカードの審査は通りません。
申請時に提出した身分証と実際に記入した情報が異なっていたりしませんか?また、銀行印が異なる、生年月日の間違い等も多々あるので気を付けましょう!
多重のカード申込み
一度に多数のクレジットカードを申請してしまうのも審査落ちの原因になりえます。なぜなら、クレジットカード会社側は、一度に多量のクレジットカードの申請を受けると、「この人はお金に困っているのかな」と疑ってしまうからです。
また、入会特典目当てで一度に複数枚を申し込む人もいます。そうした悪質なユーザーを排除するために、会社側も厳し目に審査せざるを得ないのです。
カードの申込み資格を満たしていない
主に年齢や年収の問題です。18歳以上であれば申し込むことの出来るクレジットカードは多く存在しますが、同じ18歳でも高校生の入会は負荷です。これを知らずに高校生が申請をしてしまうと当然ながら受理はされませんし、審査落ちの実績ができてしまいます。
また、発行するにあたって年収の規定があるにもかかわらずその額に達していない人ももちろん審査には通りません。入会の際に表示される申込み資格なんて、きちんと読まない人がほとんだと思います。しかししっかり読んでおかないと思わぬところで入会拒否されてしまうので気をつけてください。
借入額が多すぎる
クレジットカードは平たく言うと金銭支払の代行サービスです。つまり、お金を借りている状況であり、貸金法における「総量規制」と関係があります。総量規制というのは年収の1/3より多くのお金を貸してはいけないという法律です。例えば年収600万円の人が現在200万円の借金を抱えているとすると、1/3ピッタリなのでこれ以上お金を貸すことは法的に禁止されている状態になります。
そのため、どこかから年収の1/3より多くのお金を借り入れている人は、まずそのお金を返さないといけません。
審査落ちしないための対策とコツ
以上のよくある審査落ちパターンにはまらないための対策やコツを紹介します。初めてクレジットカードに申し込む人、自分の信用情報は無事だと思うけど家族の信用が不安だという人も確認しておくと安心です。
自分の信用情報を機関に確認する
自分でも気づかないうちにブラックリストに載ってしまっていることもあります。
そんな時は自分で解決しようと思っても難しいので、思い切って信用情報機関に自分の信用情報を確認してみましょう。知らないうちに支払いを延滞していたなんてことも考えられるので要チェックです。
たとえば家族が自分名義で勝手に何かに申し込んでいて、その支払ができていないまま自動解約されている…なんて場合は自分では知る由もありません。
キャッシング枠を0円にして申請
キャッシング枠をアリにして審査を申し込むと審査に時間がかかる上、審査落ちになる原因の一つにもなってしまいます。なんとなくの理由でキャッシング枠を付けるなら、いっそのこと無しで申請した方が幾分審査に通りやすくなります。
もしも海外旅行などでキャッシングをしたくなった場合には再度カード会社へ申請すれば問題ありません。
審査に落ちたら再申請は半年以降がおすすめ
審査落ちしてすぐに再申請しても審査が通る可能性は低いままです。上記したように自分の信用情報は信用情報機関に登録され、多くの信販会社で共有されています。
そこで、一般的に言われている再申請のベストタイミングは半年後だと言われています。カードを作りたい気持ちは一旦堪えて半年がたつのを待ちましょう。
ひとまず信用回復に徹しよう
信用情報の回復には時間がかかるのはもちろんですが、その他にも示しておいた方が良いことがあります。まず、定期収入があることを示しましょう。信販会社が顧客のどこを重点的にみているかというと、返済能力の有無です。定期的な収入を得ていることが確認されれば信用回復への道の第一歩になります。また、信用情報回復のために未払い金を精算してしまうのも重要です。完済して初めて信頼回復となるので、早めに支払ってしまいましょう。
審査落ちの経験がある人でも申し込めるクレジットカード
半年たったら再申請できるとはいえ、突然ゴールドカードなどにチャレンジしたところでまた落ちてしまう可能性が高く、大きなリスクを取ることになってしまいます。審査に落ちたときほど次に申し込むクレジットカードは慎重に選ばなければなりません。
ACマスターカード
ACマスターカードとは消費者金融のアコムが提供しているクレジットカードです。また、マスターカードと提携しているので最短即日発行も可能。キャッシングも使えて融通の利くカードになります。消費者金融大手のアコムが発行しているので独自の審査基準となっています。安定した収入があれば正社員でなくても発行することができるので審査のハードルの高さが心配な方でも安心です!
ライフカードch(年会費あり)
年会費無料でポイントもたまりやすいライフカードは消費者金融アイフルの傘下にあるため審査に通りやすいという噂もありますが、意外と落ちるケースも多いよう。そんな人たちのために登場したのが、年会費ありのライフカード。
年会費5000円払う分、通常のライフカードよりも通過ハードルが低くフリーターにも人気のカードです。「審査が不安な人でもらくらくスルー!」という言葉まで公式HPに載っているので、安心して申し込めるカードです。
どうしてもクレカを作れない場合はデビットカードを申し込もう
しかしそれでもどうしても審査に通らずクレジットカードを作れないこともあります。そんな人は最終手段のデビットカードがおすすめ。
デビットカードはリアルタイムで口座からそのお金が引き落とされるカードのこと。カード会社の立て替えが存在しないため、審査がないことの方が多いです。
現金を持ちたくない人はデビットカードを持つのも手ですね。
発行の際には十分気をつけて!
その他にも、カード会社が発行枚数を制限している場合や、同時に複数枚のクレジットカードに申し込みをしている場合にも審査に落ちてしまう事が多くあります。
申し込みの際には自分の状況と申し込み内容をしっかりチェックすることが大切です。
審査に落ちたらとりあえず審査基準や申請内容をよく確認して不備がなかったかどうか確認しましょう。信用情報を回復するには①時間の経過を待つ②未払いを精算するのがベストです。そして半年後に再チャレンジしてみてくださいね。