世の中で星の数ほど発行が行われているクレジットカード。
その場でお金を持っていなくても様々な商品やサービスの支払いに利用可能なため、ユーザーも非常に多い支払方法です。
ほとんどのカードでは家族カードの発行が可能
現在発行されているクレジットカードのうち、かなりの数のカードが発行した人の家族に同様の機能付きのカードを追加で発行可能な家族カードという仕組みを備えています。
追加で発行可能なクレジットカードと言えばETCカードを思い浮かべる方も多いのではないかと思うのですが、ETCカードと同様に本カード会員が申請を行って発行をするのが家族カードであり、一部制限はありますが基本的な性能は本カードと同じように使えます。
ゴールドカードの家族カードもゴールド!
そのため通常であればゴールドカードなどのステータス性が高いクレジットカードを発行するのが難しい学生さんであったとしても、十分に発行可能なステータスを持っているご両親が家族カードとして発行を行うことで若い内からゴールドカードを持つことができるのです。
そんな家族カードを名義の面から詳しく解説していきましょう。
そもそもカード名義って何に使うの?
クレジットカードというのは基本的にカード券面に書かれた名前の方にしか利用できません。
他の人とクレジットカードを共有
生活費を出すのは自分だけど、一緒にお金を出すのは面倒だからちょっとカード渡すからお買い物してきてよ、というやりとりも珍しくはないと思いますが、本来であれば推奨はされていない行為なのです。
実際、顔写真がついたクレジットカードもあり、写真と利用者が別人の場合には利用拒否される場合もあります。(本人確認が法的に定められているわけではないので結構いい加減です)
盗難や紛失の際の本人確認という点では役立つ機能ですし、お店によっては写真と違う場合に通報してくれることもあるのである程度は不正利用防止の効力があるのではないでしょうか。
サインの確認自体が甘いチェック?
また、クレジットカード利用時のサインも券面と同様の名前でなければいけないのですが、こちらもほとんど確認されていないのが現状です。
もちろん、家族であっても他人の名義で作られたクレジットカードを使うのはいけないことなのですが、何故家族カードだとしても自分の名義で作ったクレジットカードじゃないと利用できないのでしょうか。
カード名義は信用の証
クレジットカードというのはお買い物やサービスの利用料金をクレジットカード会社にあらかじめ支払ってもらって、あとから請求金額を支払うという後払い形式をとっています。
後払いのリスクを避けるために審査はある
後払いということは先に立て替えてもらって支払いをせず逃げてしまうということも考えられるわけですから、カード会社側も発行する人を選り好みしています。
そのための手段がクレジットカードの審査。
この人は本当にうちのカードを使うに値するだろうか、もしカードを利用したとして、その後にしっかり返済してくれる人だろうか、という部分を中心にカード発行申請者をチェックします。
つまり、カードに書いてある名義人の名前というのは「このカード会社はこの人を信頼していますよ!」という証明なのです。
家族カードの審査と名義
先程述べた通り、年齢や職業などの条件から通常の本カード申し込みであれば手が届かないようなステータス性の高いカードを、まだステータス性がない頃から利用可能だというのが家族カードの強みです。
では、個人と会社の信頼によって成立しているクレジットカードという仕組みの中で、本来なら発行できないはずの人が何故家族カードを持てるのでしょうか?
それは審査が家族カード会員ではなく本カード会員を対象に行われるからです。
家族カードの名義は利用する家族自身のもの
既に本カードを持っている方ですから家族カードの審査に通りやすいのは当たり前。
しかし、クレジットカードというのは利用者本人の名義がなければ利用できないもの。
そのため、家族カードを発行する際の名義は本カード会員のものではなく、実際に家族カードを所有する家族のものになっているというわけです。
実際に名義が自分のものでなければ家族カードを利用できないシチュエーションをチェックしてみましょう!
お買い物と契約関係は個人の名義が必ず必要
スーパーやコンビニであれば名義が違っていても問題なく利用できてしまうのですが、個人の名義でカードが発行されているというのは大切なポイントです。
●ネットショッピングでお買い物をする場合
インターネットを利用してお買い物をする際には名義と有効期限、セキュリティコードなどの入力が必要になります。
決済システムがカード会社に問い合わせをしているため、間違った名義を入れると弾かれてしまうというのは現在も同様ですが、名義と一致していないと不正利用されてしまっていても気が付きにくくなってしまいます。
そのため、家族カード本カードを問わず自分の名前で発行されていることが大切です。
●付帯保険の適用範囲は?
本カードに付帯している保険は家族カード会員にも同様に適用される場合がほとんどです。
そして付帯保険は家族カードであっても本カードでもあってもカード券面にかかれている名前の方に適用されるという仕組みになっています。
そのため、利用したい人の名前で家族カードが登録されているというのが非常に重要であるわけです。
まとめ
以上、家族カードの名義についてちょっと突っ込んで解説してみました!
家族カードの名義は基本的には家族のものですが、場合によっては申し込んだ本人の名義で利用しなければならないこともあります。
奥さんや子どもに持たせる時にはしっかりと管理の出来る仕組みを予め決めて、家族間で金銭トラブルになることをさけて利用しましょう。