スマートフォンやタブレットに専用カードリーダーを取り付けるだけで簡単にクレジットカード決済が行える「Square」。
実際に導入した店鋪や個人から寄せられている声を、いい評判(メリット)も悪い評判(デメリット)も隠さずお伝えします。
Squareの利用店舗数は2015年時点で10万店鋪超え
2020年に東京オリンピックを迎えることもあり、日本の中小小売店・サービス業では今続々とクレジットカード決済の導入が進んでいます。そこで注目されているのが、スマートフォンで気軽にクレカ決済を導入できる端末サービス。
Squareはその第一人者として利用者数を伸ばし、2015年時点で既に10万店鋪が利用。昨今のデータは出ていませんが、倍近くにはなっているのではないでしょうか。
クレカ決済の導入は今後生き延びる上で必要不可欠
都心では今や、現金払いのみの飲食店なんてほとんど見かけません。クレジットカードを1人2枚以上は持つ時代ですし、電子マネーの普及や外国人旅行者の増加などさまざまな影響からクレカ決済の導入は欠かせないものとなっています。
しかし大手チェーンでない飲食店や小売店がクレカ決済を導入する際は、多少なりともハードルが存在します。
決済端末の中でも人気が高いSquareの評判は実際のところどうなのか。利用してよかったメリットと、利用を始めたけど困っているデメリットを比較してみましょう。
利用者からの評判(メリット)
クレジットカード決済を導入するメリットには顧客単価が上がる・外国人利用者が増えるなどが挙げられます。
(クレカ決済導入のメリットを詳しく知りたい方はこちら→店鋪がクレジットカード決済を導入するメリット・デメリット)
ここではSquareの評判だけに絞って紹介します。
売上が翌日入金される
Squareでは、入金先が三井住友銀行・みずほ銀行であれば売上が翌日には入金されます。楽天ペイも楽天銀行の場合のみ翌日振込みが可能ですが、楽天銀行で法人名義の口座を開設しているケースはまだまだ少なく、入金についてはSquareのほうが評判がいいのは明らかです。
なお、三井住友銀行・みずほ銀行以外の金融機関口座を入金先にした場合は、毎週水曜日締めで同週の金曜日に入金されます。
入金にかかる振込手数料が無料
クレジットカード決済において、売上の入金の際にかかる振込手数料は店舗側が負担することが多いですが、Squareでは無料です。売上をそのまま受け取ることができるのは嬉しいですね。
楽天ペイの場合はここでも「楽天銀行のみ」無料です。
電話サポートがある
Squareの導入方法はいたって簡単ですが、スマホ世代でない店鋪経営者には難しく感じる人もいます。Squareはもともと海外の製品ですが、日本の支社の電話サポートが土日・祝日も営業しており、困ったときにはいつでも電話できるので安心です。
お客様が決済中にエラーになってしまった場合など、焦っているときにウェブサイトのヘルプから該当箇所を探すのはなかなか困難。そんなときでも電話すればすぐに解決策を教えてもらえます。さらにSquareはサポートセンターの評判がかなりよく、満足度が高いとの声が多いです。
しかし受付時間は10:00〜18:00。楽天ペイの受付時間は少し長い9:30から23:00ですが、夜間に営業する店鋪ではどちらにせよ少し困ることがあるかもしれません。
スマホだから屋外でも決済できて場所もとらない
スマートフォンやタブレットに小さなカードリーダーを取り付けるだけで、あっという間にクレジットカード決済の準備が完了。場所を取らないため、小さな店鋪やイベントでの利用が増えています。
最近ではフリーマーケットや屋台の出店での会計に使われることも多いようです。
POSレジアプリが無料
クレジットカード決済の導入時に一緒に取り入れたいのが、POSレジ。専用のアプリで商品登録や値段の変更、さらには従業員の出退勤管理などができます。
ほとんどのクレジットカード決済サービスではこうしたPOSレジの利用は別途料金がかかりますが、Squareでは無料です!
手入力決済ができるので電話注文やメール注文も対応
ECショップなどでは、電話やメールで注文を受けることも少なくありません。Squareはカードが手元になくても番号を手入力することで決済が可能。電話注文・メール注文にも問題なく対応できます。
なお手入力決済は、通常の決済よりも手数料が少し高いので注意は必要です。
利用者からの評判(デメリット)
Squareならではのメリットが感じられる評判を紹介しました。しかし利用者からはこんな悪い評判もあるようです。
レシートを印刷するには専用プリンターが必要
スマートフォン決済では基本的にレシートはSMSでお客様に送信することを推奨しています。レシートとして印刷したい場合は、専用のプリンターを購入しなければなりません。入金手数料もPOSレジアプリも無料のSquareですが、この専用プリンターを導入するには別途料金がかかります。
最安値のモバイルプリンターはインターネットでは36,000円と表記されていますが、Square会員はさらに特別価格で購入できるようなので登録後確認してみてください。
ちなみに2018年現在では、どのスマホ決済端末もプリンターは別途購入が必要です。
一括払いしか利用できないので高額商品には不向き
Squareで最も評判が悪いのが一括払いしか対応していないことです。高額な商品を取り扱う店鋪には不向きだといえます。
個人で運営しているとあるジュエリー店では、商品の金額が3,000円~50,000円と幅広く、個人での買い物の場合分割払いも少なくありません。そのためSquareの導入を諦めて楽天ペイに申し込んだそうです。
若い層に向けた小売店では分割払いの需要が高いため、注意が必要ですね。
なお、カード会社によっては一括払いで決済後に分割払い・リボ払いに変更できるので大きなデメリットだと感じない店鋪もあるようです。
審査通過後にアカウント閉鎖のケースも
Squareの審査は比較的通りやすいといわれていますが、稀に審査通過後にアカウントが閉鎖されたり、追加で情報開示が必要な場合があります。こうしたペナルティを食らった店舗経営者が悪い評判をネットに書き込んでいる例もあるようです。
アカウント閉鎖されたケースとしては、以下があげられます。
- 高額決済のキャンセルを繰り返し行った
- 試しに何度も決済テストを行う
信用度が低い
これはどのスマホ決済端末にもいえることですが、知名度が低いためお客様に信頼してもらえずせっかくクレジットカード決済を導入したのにクレジットカードを使ってもらえないという悲しい評判もまだ少なくないようです。
最近こそネットショッピングがかなり普及したので、クレジットカード番号をwebで打ち込むことに抵抗がなくなった人も多いですよね。しかし高齢者など、むやみにクレジットカードを手にとることに抵抗がある方もまだまだいます。
Squareは決済に利用するスマートフォンにカード情報は一切残りません。しかし、それでもスマートフォンに取り付けたカードリーダーにクレジットカードを通すことに抵抗を感じるお客様も少なからずいます。レジには、カード情報は暗号化されしっかり管理される旨を注意書きとして記載しておくといいかもしれません。
クレジットカード決済端末はどれも同じ?
クレジットカード決済ができるスマホ決済端末は、今回紹介したSquareの他にもいくつかあり、今後どんどん増えていくと予想されています。
一見するとどのサービスも同じように見えますが、その評判はサービスによって少しずつ差があります。実際に申し込む前に、評判を参考にしてしっかり各端末を比較することをおすすめします。
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